四川省都江堰水利発展センターが主催する「流水が源から来る」をテーマとする都江堰水源地を視察する活動に参加するカメラマンは、最近、四川省アバチベット族チャン族自治州の松潘、茂県、汶川県を訪れ、レンズを通じて岷江沿線の美しい風景、良好な生態環境および水源保護活動の成果をアピールしています。

蜀郡太守の李氷父子によって建設された大規模な水利施設である都江堰は2280年にわたって稼働を続け、成都平原を洪水や干ばつから守り、ここを千里の沃野・「天府の国」にしました。これは世界で最も古く、残っている唯一のダムなしで水を引く巨大な水利施設だけでなく、世界の水利文化の元祖でもあります。

都江堰の水源である岷江の正式な源は、青海チベット高原から川西平原までの移行地帯である松潘県にあります。ここは高い山が林立し、地勢も険しいです。岷江の水は高い山と峡谷から勢いよく出て、まるで巨大な竜のようにくねくねと流れ落ちています。

岷江の源がある松潘県　張波氏が撮影

茂県は岷江の上流に位置し、岷江がその境内で幾つかの高い山と谷を流れ、美しい堰き止め湖と険しい峡谷の景観を形成させています。また、茂県の豊富な動植物資源は岷江流域の生態保護を支えています。

水が松坪溝から畳渓海子に流れ込む　張波氏が撮影

岷江と雑谷脳河が合流　陳碩氏が撮影

汶川は岷江流域の重要な地域であり、都江堰水利施設の重要な水源涵養地域です。視察団は都江堰が農業と生態にもたらす良い影響を知ると同時に、汶川地震後の生態修復と水資源保護の活動を視察し、災害の防止と制御、減少における都江堰の重要性を再認識しました。