2024年、四川省都江堰水利中枢施設は築かれて2280年を迎えました。2000年以上にわたって、四川省の大地を灌漑し、世界水利史の近代化および革新的な活動を描き続けています。

都江堰水利中枢の一部  劉騎栄氏撮影

魚の口　劉騎栄氏撮影

飛沙堰に堰き止められた水が宝瓶口に流れる　王雨氏撮影

都江堰は「情勢を利用して有利に導く、時に応じて適切な処理を取る」という治水方法を使用し、水をコントロールし、砂を除去し、水の流れを分けます。魚の口は岷江を内外の二つの川に分け、非増水期に岷江の流量は少なく、6割の水が内江に流れ水道水源とされ、約4割の水は外江に流れます。増水期に洪水は外江に押し寄せ、約4割の水が内江に流れます。飛砂堰は内江の外側にある低い堰き止めダムであり、水流が分流して内江に入ってからカーブによって渦巻きが形成し、澄みきっている表層の水流が凹岸の内江に流れ、濁った底層の水流が凸岸の外江に流れます。宝瓶口と飛砂堰は、水門と堰き止めダム連携の効果を発揮して水を分けるほか、水門をコントロールする役割も果たしています。

外江水門　王雨氏撮影

都江堰の水利施設がなければ四川省もなく、この水利上の奇跡がなければ四川省でたくさんの食料も取れません。都江堰は現在、灌漑面積が約77 万ヘクタールに達し、四川省土地の4分の1を灌漑し、4分の1の食糧を生産し、省人口の3分の1に食料を提供し、省半分近くの地域総生産を創出しています。ここは、四川省で総体経済が最も大きく、活力が最も強い成都市および環成都市経済圏となっています。都江堰は四川省の食糧安全、経済発展、社会安定および生態保護のために持続的かつ信頼できる水安全保障を提供し、かけがえのない役割を果たしています。